本記事は広告(アフィリエイト)を含みます。掲載するエージェントは編集部が厳選した提携先です。
即答
30代ミドルITエンジニアがDevRel・テクニカルライター・エバンジェリストに転向する道筋を
この記事の結論
「ずっとコードを書き続ける道しかないのかな…」と立ち止まったとき、私が取材で何度も名前を聞くのが DevRel・テクニカルライター・エバンジェリストの3職種です。共通点は、技術が分かることと、それを言葉にできること。この掛け算が効くので、エンジニア経験5年以上が事実上の前提になってきます。
気になる年収は、中央値で 600〜850万円。外資系のシニアテクニカルライターやエバンジェリストになると 1200万円超のレンジもあって、調べていて正直びっくりしました(doda 平均年収ランキング2024)。ただ求人の数はバックエンドエンジニアの 2% くらいしかなくて、ここがかなり希少。だからこそ「どう探すか」が結果を大きく左右します。
この記事では、DevRel への転職を含む3職種への現実的な進み方を、準備期間・年収・求人チャネルの3つの軸で整理してみます。

3職種の役割と境界線
DevRel・テクニカルライター・エバンジェリストは、よく一緒くたにされます。でも実は、KPI も日々やることもかなり違うんです。同じ職種名の求人票でも、企業によって中身が別物なことが多い、というのが正直なところ。
DevRel(Developer Relations)は、開発者コミュニティとの関係づくりを担う仕事です。イベント運営から SDK の整備、フィードバック集めまで幅広く担当して、見られる数字は「アクティブ開発者数」「SDK 採用数」が中心。SaaS や API プロダクトを出している企業に集まりやすい、という特徴があります。
エンジニア出身のテクニカルライターは、技術文書の設計と執筆にぐっと特化したロールです。API リファレンス・チュートリアル・移行ガイドの作成がメインで、Stripe や Vercel のような開発者向け SaaS だと年収 1000万円超のシニア職もあります。一方でエバンジェリストは、もう少し広報寄り。登壇・記事執筆・取材対応を通じて製品の認知を広げる立ち位置で、つまり「技術 × マーケティング」のちょうど中間にいるイメージです。
3職種を合わせても、国内の市場規模は 2000人前後と見られています。求人の伸び率は前年比 15% 程度。母数こそ小さいですが、確実に広がっているレンジなんです。
ミドルエンジニアがこの3職種を選ぶ理由
転向が現実的になるのは、だいたい 28〜38 歳のあたりです。経験5年未満だと「技術の深さ」がまだ足りず、40代以降になると「これまで積んだアウトプット」を求められる。だからミドル期が、いちばん身軽に動ける時期になります。
転向した人の前職を見てみると、バックエンド 45%・SRE/インフラ 25%・フロントエンド 20%・その他 10% が中央値。コードを書く時間が減ることへの抵抗感が、選ぶかどうかの分かれ目になりやすいです。ただ「コードレビューや設計レビューは続けたい」と希望する人が約7割もいて、ここは意外と本音が出るところだなと感じます。
ここで多くの人が見落とすのが、給料が「下がる職種」と「上がる職種」にくっきり分かれること。国内 SaaS の DevRel は現職エンジニアと同じか少し低めですが、外資系のシニアテクニカルライターだと 1500万円超も珍しくありません。同じ職種名なのに、年収が2倍違う世界が広がっているんです。

年収レンジと求人ボリュームの実態
3職種の年収中央値を、まず並べてみますね。
- DevRel(国内 SaaS):650〜850万円
- テクニカルライター(国内):550〜750万円
- エバンジェリスト(事業会社):700〜950万円
- 外資系シニア職全般:1000〜1500万円
外資企業に絞ると、年収は国内の 1.5〜2 倍まで動きます。ただ英語要件(CEFR B2 以上が目安)が壁になって、給料だけを追いかけると選択肢が一気に狭まる。ここが悩ましいところです。
求人の数は、国内の主要転職媒体を合わせても月 80〜120 件が中央値。バックエンドエンジニアの月間求人数(5000件超)と比べると、2% ほどしかない希少ポジションです。タイミングを逃すと半年単位で機会を逃すこともあるので、ふだんから情報を集めておく体制が、実質の必須条件になってきます。
転向の準備:6〜12ヶ月で何を積むか
DevRel への転職やテクニカルライターを目指すなら、「在職中に何を積んだか」が合否をほぼ決めます。求人票には「3年以上の技術発信経験」と書かれていることが多くて、ゼロからの応募ではまず通りません。
実際、転向に成功した人の準備期間は中央値で 8 ヶ月でした。やっていたことの典型例は、こんな顔ぶれです。
- 技術ブログ 月1本
- カンファレンス登壇 2回
- GitHub での OSS コントリビューション継続
これが「アウトプットの履歴」として職務経歴書に書ける状態になれば、まずひとつのゴールラインです。
気をつけたいのは、社内発表や限定公開の Qiita 寄稿だけだと「対外発信」として評価されにくいこと。Zenn・Speaker Deck・Connpass・X(旧 Twitter)まで含めた、発信ポートフォリオの厚みが効いてきます。というのも、選考担当者はまず Google 検索であなたの名前が出てくるかを確認するんです。ここ、けっこう見られています。
求人の探し方とエージェント選び
DevRel・テクニカルライター・エバンジェリスト系の求人は、一般的な総合転職エージェントにはほとんど出てきません。3職種に特化した探し方が必要で、現実的な選択肢は次の2つに絞られます。
Green は SaaS・スタートアップの DevRel 求人が比較的多くて、企業の人事担当者と直接やり取りできます。だから職種の解像度をすり合わせやすいのが嬉しいところ。全体の求人のうち「DevRel・コミュニティマネージャー」を含む募集は数 % ほどですが、応募から面談までのスピードが他より速い、という運用上の利点があります(Green 公式)。
レバテックキャリアは、事業会社のシニアテクニカルライター求人を持っていることがあります。とくに年収 800万円超のレンジでは、現実的な選択肢に入ってきます。ただ純粋な DevRel 職というより、「テクニカルプロダクトマネージャー」「ソリューションアーキテクト」の文脈で出てくることが多いのが実態です(レバテックキャリア 公式)。1社専属より2社併用にしたほうが、入ってくる情報は単純に2倍になります。
転向でありがちな失敗は3つ。発信実績が足りないまま応募する、給与レンジを把握せず内定で揉める、「コードを書かない」という幻想で入社後にギャップを感じる、の3パターンです。とくに最後の幻想は誤解で、DevRel もテクニカルライターも、サンプルコード作成・SDK 動作確認・API 検証で日常的にコードに触れます。書く量は減るけれど、「読む・触る」量はむしろ増える。ここは知っておくと拍子抜けせずにすみます。

まとめ
DevRel・テクニカルライター・エバンジェリストの3職種は、「技術を捨てずに役割だけ変える」現実的な選択肢です。年収中央値は 600〜850万円、外資シニア職では 1200万円超まで動くレンジもあります。求人の母数はバックエンドの 2% 前後と少なめですが、伸び率は前年比 15% 前後で、確実に広がっている市場です。
カギになるのは、在職中の発信実績。準備期間は中央値で 8 ヶ月でした。求人チャネルは Green とレバテックキャリアの2社併用が、現実的な組み合わせになります。コードから完全に離れる職種ではないので、「読む・触る」が好きな人にこそ向いている、と私は思います。
参考文献
次のアクション
IT転職は順番に進めると迷いが減ります。全体像の確認と、自分の市場価値の把握から始めてみてください。