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この記事の結論
即答
インフラ・SREの職務経歴書は「担当領域・構築運用の規模・使った技術・数値の成果」を案件ごとに1セットで書くと伝わりやすい。
インフラの仕事を職務経歴書に書こうとして、急に手が止まった経験はありませんか。サーバを安定して動かすのが役目だから、成果が「何も起きなかった」になりがちなんですよね。それを文字にするのが本当に難しい。私も取材のたびに相談されます。
実は、伝わる職務経歴書はやることが決まっています。担当した領域、構築や運用の規模、使った技術、そして成果を数字に置き換える。この4点を案件ごとにワンセットで並べるだけで、読み手の受け取り方が変わります。
まずは直近の1案件だけ、この型で書き直してみてください。全部を一度に直そうとすると挫折します。最初の1案件が型どおりに書けたら、あとは同じ型を繰り返すだけです。転職全体の流れはIT転職の流れをロードマップで確認すると掴みやすいです。

インフラ・SREエンジニアの職務経歴書は何を書く?

即答
案件ごとに「担当領域・対象規模・開発運用環境・定量成果」を1セットで書く。「運用を担当」だけの曖昧な表現は避ける。
そもそもSRE(Site Reliability Engineering/サービスの信頼性をソフトウェアの力で支える役割)は、運用を「仕組み」で改善する仕事です。職務経歴書(これまでの業務経験と成果をまとめた応募書類)でも、その「仕組みで改善した部分」を見せられるかどうかで印象が分かれます。
書く中身はシンプルで、案件ごとに5つの要素を埋めるだけです。まず冒頭の職務要約、次に担当領域と役割、対象システムの規模、使用技術スタック、そして数値で示す成果。この順番で並べると、採用担当が知りたい順に情報が届きます。
気づいたんですけど、つまずく人の多くは「技術名の羅列」で止まっています。AWS、Terraform、Kubernetes…と並べても、何をどこまでやったかが伝わらない。つまり、技術は「年数と役割」とセットにして初めて武器になります。ここだけ押さえれば大丈夫です。

運用・構築の実績はどう数値化する?
即答
「安定運用」ではなく「稼働率99.95%維持」「MTTR40%短縮」のように、規模・率・時間・コストの4観点で数字に置き換える。
ここがいちばん手が止まるところです。「障害を出さないのが仕事なのに、どう成果を書けばいいの」と。私も最初は同じ壁にぶつかる人を何人も見てきました。コツは、成果そのものではなく「比べられる数字」を探すことです。

数字に置き換える観点は、次の4つに絞ると迷いません。
- 規模:サーバ台数・トラフィック・SLO
- 率:稼働率・エラー率・自動化率
- 時間:MTTR・デプロイ頻度・対応時間
- コスト:インフラ費・工数・ライセンス
この4観点のどれかに当てはめれば、たいていの運用業務は数字で語れます。「サーバの保守を担当」より「稼働率99.95%を維持し、MTTRを40%短縮」のほうが、同じ仕事でも伝わる強さがまるで違います!
数字が手元にないときは、ざっくりでも構いません。「月次のインシデントが体感で3割減った」なら「月次インシデント約30%減」と書けます。盛るのはNGですが、概算であることを前提に、行動と結果をつなげるほうが大事です。

職務経歴書はどんな手順で書く?
即答
①案件の棚卸し→②4点を整理→③成果を数値化→④技術を年数付きで一覧→⑤自己PRを結論+数字で締める、の5手順で進める。
インフラエンジニアの職務経歴書の書き方で迷ったら、手順を5ステップに分けると一気に楽になります。いきなり完成形を目指さず、棚卸しから始めるのがコツです。
私がいつも勧めるのは、最初に「やった案件を全部書き出す」だけの作業です。きれいに書こうとしないで、箇条書きのメモで十分。ここで体裁を気にすると手が止まります。とりあえず3分、案件名だけ並べてみてください。
棚卸しが終わったら、案件ごとに領域・規模・技術・成果の4点を埋めます。そのあと成果を数値化し、技術を年数付きで一覧にして、最後に自己PRを「結論+数字」で締める。やってみたら、思っていたより手が動くはずです。

職務経歴書の記入見本(インフラ・SRE版)
即答
職務要約→職務経歴→活かせる経験技術→資格→自己PRの順。各案件に役割・工程・環境・数値成果を入れた1枚が基本形。
言葉で説明するより、実物を1枚見てもらうのが早いです。下が、インフラ・SRE経験者の職務経歴書の見本です。冒頭の職務要約に数値成果を先出しし、各案件で「役割・工程・環境・成果」をそろえています。

見本のポイントは、赤ペンを入れた3か所です。職務要約は冒頭3〜4行に圧縮し、いちばん強い数字を先頭に置く。各案件は環境と成果を必ずセットにする。自己PRは「結論→数字の裏づけ→応募先で何ができるか」の順で締める。
私も最初は要約を10行くらい書いていました。でも採用担当が最初に読むのは数行だけ。拍子抜けするくらい削ったほうが、かえって伝わります!
SREの職務経歴書で特に評価される項目は?
即答
SLO設計・IaCによる自動化・障害対応(MTTR改善)・コスト最適化など、信頼性を数字で示せる経験が評価されやすい。
SREの職務経歴書では、「信頼性をどう数字で守ったか」が見られています。具体的には、SLOやエラーバジェットの設計、IaC(Infrastructure as Code/インフラをコードで管理する手法)による自動化、障害対応の改善、そしてコスト最適化です。
なかでも効くのは、障害対応の「再発防止まで」を書けているかどうかです。「障害に対応した」で終わらず、ポストモーテム(障害の振り返り記録)を整えて再発を減らした、という流れが書けると説得力が一段上がります。
背景として、IT人材は2030年に最大で約79万人不足すると試算されています(経済産業省 IT人材需給に関する調査)。基盤を安定して支えられる人の価値は、しばらく落ちにくいと見ています。だからこそ、信頼性の実績を数字で残しておく意味があります。

やりがちなNGと、どう直す?
即答
「運用・保守を担当」だけの抽象記述や技術名の羅列はNG。役割・規模・成果を数字で具体化すると通りやすくなる。
いちばん多いNGは、「運用・保守を担当」で止まってしまうことです。これだと、何台の何を、どんな役割で見ていたのかが伝わりません。同じ経験でも、書き方ひとつで「埋もれる職経」と「通る職経」に分かれます。
もう1つ多いのが、技術名だけを並べてしまうパターンです。ITエンジニア全体の平均年収は約452万円が目安とされますが(doda 平均年収ランキング)、同じスキルでも見せ方で評価のされ方は変わります。技術は「年数・役割・成果」とつないで、初めて読み手に届きます。
書類の見せ方に自信が持てないときは、エージェントに添削してもらうのも手です。IT・Web・ゲーム領域に特化したギークリー(Geekly)のような専門エージェントなら、インフラ・SRE職の求人で何が評価されるかを踏まえて、職務経歴書を一緒に整えてくれます。

よくある質問
Q. インフラエンジニアの職務経歴書は何枚にまとめる?
A. A4で1〜2枚が目安です。直近5年の案件と主要技術に絞り、古い経験は概要だけにすると読みやすくなります。
Q. 運用業務しか経験がなくても書けますか?
A. 書けます。稼働率の維持、MTTRの短縮、自動化による工数削減など、運用も数値化すれば立派な実績になります。
Q. SREの職務経歴書で資格は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、AWS認定やCKAなどは技術の裏づけになります。資格より、信頼性を数字で示した経験のほうが評価されやすいです。
Q. 構築と運用、どちらを強調すべき?
A. 応募先の求人内容に合わせます。新規構築中心の求人なら設計・移行の実績を、安定運用重視ならSLOや障害対応の実績を前に出すと刺さりやすいです。
次のアクション
IT転職は順番に進めると迷いが減ります。全体像の確認と、自分の市場価値の把握から始めてみてください。